フリーペーパーラック事業撤退しました | リプライオリティ社長BLOG

フリーペーパーラック事業撤退しました

なんだか暗い表題ですが・・・・・

 

弊社は1998年、人材ビジネスからスタートして、以来事業のスクラップアンドビルドを重ねてきているので、その一つの事業が終焉を迎えたという事で、何ら特別な事ではありませんが、長年会社の利益に貢献してきた事業なので感慨深いものがあります。

 

遡ること2001年か2年だったかと思います。求人誌が有料だった時代です。とある地方の出版社は時代に先駆けて求人誌をフリーペーパーにしていました。当時はフリーペーパーという言葉自体世間に浸透しておらず、広告代理店の中での業界用語みたいな認知でした。

 

その出版社が「中山さん、東京に進出を検討しているので事業化可能性を調査をしてよ」との依頼を受けて調査したところ、「このマーケットは面白い!」と私がこのビジネスに前のめりになっていきました笑

 

その当時から弊社は小売店舗の全国ネットワークを築いていたので、このインフラを活かした新規事業ができるかも、という着想になったのです。

 

思い立ったが吉日、当時都心に圧倒的なシェアを持っていたコンビニエンスストア「am/pm」に営業電話をしました。ちなみに2000年当初くらいまで、都心部は家賃が高くてコンビニエンス業態は成立しないというのが定説だったのです。隔世の感がありますね。

 

その定説に風穴を開けたのが「am/pm」だったわけですが、逆にメディアは都心部にニーズがあったので、真っ先に「am/pm」を攻略しよう!という発想になったのです。

 

元々飛び込み営業マンだった私はいきなり「am/pm」の社長に電話しました。すると秘書室に電話を通してくれたので、ありったけのメリットを話してアポイントを取り付けました。

 

そこからタフな交渉を経て無事ラックが置かれることになったのがフリーペーパー事業のスタートでした。それからイトーヨーカドー、TSUTAYA、マルエツ、ブックオフなど東京都心部を中心に最盛期には5000か所くらいラック設置したと記憶しています。

 

事業のターニングポイントは2008年のリーマンショックでした。一気に求人ニーズが冷え込んで、それに伴ってフリーペーパーの発行部数が激減したのです。当然弊社の事業も急速にしぼんでいきました。そしてこの時期を境に一気に求人各社はネット化へ加速していくのです。

 

それでも紙のニーズは細くても根強く、次々とラック事業者が撤退/倒産していく中で弊社は優良チャネルを抑えていたので一定のニーズがありました。手前味噌ですが、あれからよく13年も持ちこたえたと思います。

 

中国でラックを製造して、首都圏くまなく軽トラックの配送ルートを組んでメンテナンスして全店舗消化部数をカウントしてクライアントにレポートする。見た目はシンプルですが、大変に手間のかかる事業でした。

 

これからも時代のちょっと先を見据えてニーズを先取りした事業展開をして行きたいと考えています!!

 

 

↓こんな感じでした。(写真は西鉄のフリーペーパーラック)