安定志向は悪い事では無い?!本当の安定とは | リプライオリティ社長BLOG

安定志向は悪い事では無い?!本当の安定とは

緊急事態宣言も6月半ばまで延長されるのがほぼ確定的となり、梅雨の季節よろしく気分の晴れない日々が続きますね。

 

2年前はまさか全世界がこんなパンデミックになるとは、そして東京オリンピックの開催が危うくなるとはまるで想像できませんでした。

 

現代はVUCA時代と言われていて、ググってみると、Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字を取った造語らしいのですが、変動し、不確実で、複雑で、あいまいな世の中という意味なのでしょうか。全くその通りだと思います。

 

現代に限った話ではなく、私の半生を振り返ってみても色んな事が起きていました。ソ連崩壊、バブル崩壊、アメリカ同時多発テロ、リーマンショック、東日本大震災・・・ 世の中は予測できない事だらけですね。

 

この時期弊社では新卒採用の面接を行っているのですが、学生との面接の場でよく「本当の安定とは何ぞや?」という話をします。

 

大きくて利益がたくさん出ている会社に就職する事が安定ではありません。昭和の時代は新聞社や家電メーカー、銀行に就職する事が花形と呼ばれていました。しかしこの二十年の間にメガバンクで当時から名前が残っている銀行は多分ゼロです。山一證券も廃業しました。日産は外資に実質買収されました。JALすら潰れました。つまりどの会社に入っても「安泰」ではないのです。

 

では、本当の安定とは何かというと、「自分の実力を身につけること」なのです。バブルが崩壊して事実上たくさんの人がリストラという名のクビになりました。しかしながら、優秀な人はその渦中でも順調に出世し、または別の会社にヘッドハントされてキャリアアップしていたりするのです。

 

私は大学4年の時に普通にリクルートスーツを着て、ネットのエントリーが無かったのでハガキを数百枚書いて、自己PRを一生懸命考えて、当時就職指南本に書いてあった自分年表を何日も徹夜で書きしたためて、やっとこさ旅行会社に内定をしました。その後友人に誘われて小遣い稼ぎのために始めたアルバイトが電話営業だったのですが、アルバイトを始めた当初はアポイントも受注も取れずに一日電話をマシーンのように架電する日々が続いていたのですが、数か月すると受注できるようになって、新入社員として入社する頃には10年プレイヤーよりも売れるようになっていました。

 

売れ始めた時に自分の中で、ぱちんと弾けるように社会人としての方向性に目覚めました。年齢や学歴なんか関係ない、ビジネスマナーなんか知らなくってもいい、十年下積みして一人前なんて時間のムダ。売れるやつは売れるし、売れないやつは社会人経験何年積もうが売れない。会社名のブランドなんて要らない。上司も誰だっていい。べつに好かれようとも思わない。どんな嫌なヤツでも数字を上げて黙らせてやる。売るモノもなんだっていい。自分には売るスキルがあるから、このスキルでこの世界を渡り歩いてやるんだ!というマインドセットになりました。一生懸命自己PRを考えていたあの就活から半年後、フツーにビジネスマンとしてバリバリ営業していました。

 

20年以上たった今でも「自分のスキルさえあれば路頭に迷う事はない」と思っています。もし路頭に迷ったらそれは誰かのせいではなくって自分のスキルが社会に求められていないことなのです。それは営業に限らず、経理や総務などどんな職種でも同じだと思います。

 

社会の求められるスキルとは余人をもって代えることが出来ない能力なので、相応の努力が必要だと思いますが、外形的なものは遅かれ早かれ必ず崩れるものですが、知識や教養、スキルなど自分の中にあるものは他人が破壊することができない自分だけのモノなので、習得する価値があると思います。